2011年08月19日

花の町

花を観にいくと このまちの成り立ちからして
趣ある建物に出会えることが多い

有料の都の管理下の公園は 折々の分限者の栄華の名残の場でもあって
わらわらと お洒落な建物が傍にあるのも納得

お金持ちは 自分の邸宅を建てようと決める前に
あちこちみてまわって 目を肥やして
ためらうことなく選りすぐった建材準備に
持ち金を無駄なくつぎ込む
礎石にも一等品を充てる

礎石ひとつに何人分の汗や血やら 諸々入ってるんだろう
と 考えてみたりも 時々する


贅沢三昧の御屋敷近くに
明治から昭和まで のこってくれた建物がある
一軒の豪邸が建つと そこからじわじわ 新しい建物が建つ

お金持ちに使役すること目当ての家屋から
公の建築まで

御屋敷の広い庭には
贅沢に数多くの花や木や草が植えてあり
目が楽しい時間を過ごせる

邸宅と庭園を眺めていて
金持ちは 漠然と金持ちになりたい とは考えてなかったんだろう
みたいなことがうかがえる
はっきりと
幾らいくら金を儲けて貯めて当初の予定通りに使った
という熱意とか意思があちこちに透けて見える

邸宅建築だって 単なる通過点かもしれない


それでも 一流の庭師に依頼して 種々多い花を
生活の空気にあわせて配置して
慈しんで安らぎを得ていたのだから
通過しながら 確認していたのかな とも思う
折々に自分のやりかたはどうなのか みたいなことを

庭園から表に出ると
歴史と生活の匂いがある建物が沢山で
ホッとする

花も 小さな庭や玄関先に慎ましやかに咲いている
色々歩いていると
趣味人も居られるらしく
特定の植物園にしかないような 珍しい品種を育てて居られる

花の近くには猫がいたり

界隈で
カフェと肩を並べて 
懐かしの喫茶店がまだまだ現役であるのもイカす

東京には緑がない という人はいるけれど
まだまだ このまちには花が沢山咲いてる


花とモダンな建物を一緒に楽しめる場を
目下探索中


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Posted by タフタ at 23:17│Comments(0)ぱたぱた
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