2007年03月08日
鉄の町育ち
あなたもわたしも鉄の町育ち 難儀な季節がそこで過ぎてった場所
空気が澱んで濁っていて
町中のターミナルから 朝になると 工場で働く人がどっと運ばれて
一時間もすると そんなこと嘘だったみたいに ターミナルは空っぽ
コーンコーン という高い音が町中に響く 何の音だったんだろう
どういったわけか 自転車が直ぐ錆びてしまう
遠くからも見える大きな船 町中の道を走り抜けるトラック 燃料や資材を運ぶ貨物列車の往来
そこだけが賑やかないなかまち
一度だけ 友人と待ち合わせるために 工場に直行するバスにのった
小さい町を支える唯一の大会社
広い敷地の中一杯に 綺麗な配置で工場が広がっていて
友人が来るまでの数分
これまでに嗅いできた空気の 数倍強いかおりの空気を吸った 咳き込んで咽た
無機質なくせして攻撃的で 好きになれなかった空気
なのに
思い出すのは 風景よりも あの空気に引っ付いたかおり
あの工場に 否応なく皆して支えられて 縛られて 寄りかかって生きていた
部長と課長と係長とでは 一番誰が偉いか 生まれたときから教えられながら
モノをつくる現場をみる機会もないまま 町を離れて 今
町の人に会うこともないけど

咳で咽るのを分かってて あの風景に会いに行きたい
と
思うときが ある(初出 2007.3.30 08:12)
空気が澱んで濁っていて
町中のターミナルから 朝になると 工場で働く人がどっと運ばれて
一時間もすると そんなこと嘘だったみたいに ターミナルは空っぽ
コーンコーン という高い音が町中に響く 何の音だったんだろう
どういったわけか 自転車が直ぐ錆びてしまう
遠くからも見える大きな船 町中の道を走り抜けるトラック 燃料や資材を運ぶ貨物列車の往来
そこだけが賑やかないなかまち
一度だけ 友人と待ち合わせるために 工場に直行するバスにのった
小さい町を支える唯一の大会社
広い敷地の中一杯に 綺麗な配置で工場が広がっていて
友人が来るまでの数分
これまでに嗅いできた空気の 数倍強いかおりの空気を吸った 咳き込んで咽た
無機質なくせして攻撃的で 好きになれなかった空気
なのに
思い出すのは 風景よりも あの空気に引っ付いたかおり
あの工場に 否応なく皆して支えられて 縛られて 寄りかかって生きていた
部長と課長と係長とでは 一番誰が偉いか 生まれたときから教えられながら
モノをつくる現場をみる機会もないまま 町を離れて 今
町の人に会うこともないけど
咳で咽るのを分かってて あの風景に会いに行きたい
と
思うときが ある(初出 2007.3.30 08:12)
Posted by タフタ at 00:01│Comments(0)
│わけません
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。